2000年大阪ドーム
入賞
今宵は二人で月見の宴を
松平 三千代さん
(奈良県/主婦)
 十六夜の日、主人と二人で亡父の愛蔵のとっくりと盃を出して、心豊かな一夜を作りました。お月さまには、秋草とおだんご、小芋を供え、二人の好みの李朝膳を出して、脇膳も砧や井筒の巻絵を使い、碗には菊と月の図を、箸置には萩枝を。あかりは、つゆ草とすず虫の伊勢型紙を使ったもので、庭ですだく秋虫の声が一層風情を添えてくれました。十六夜の昔話に盃すすむ。

講評
阪口:
とても落ち着いた雰囲気の中にも、モダンさが加わった月見の宴の演出です。作者の居住されている土地、家柄などが作品によく表われています。

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*向附 鯖の生ずし菊花和え・酢茗荷
*焼物 かますの筒焼(塩焼)・焼松茸・すだち
*煮物 萩しんじょ(小豆)・三度豆・柚子・澄し汁

四 季
記念日 月見
対 象 夫婦
TALK基本8分類
クラシック
ろうそくの灯、墨絵、座布団の柄など全てしみじみした落ちつきを感じさせています