2001年大阪ドーム
関西電力賞
山里の夜咄 e-クラフトの食卓
中根 啓さん 中根 里美さん
小林 朗さん
(滋賀県/陶芸家、染織家、木工家)
 滋賀県湖東の永源寺町。この地に移り住んだ工芸家たちが初冬の一夜、鍋を囲みました。木工・陶芸・染織の作り手たちは古老の話に山里の暮らしを忍びつつ『永源寺町の工芸』に想いは至ります。eigenji町でe(良い)工芸を目ざすe・クラフト…と夢を語り合ううち、鍋の食材もまたeigenji町の物ばかり、農林魚、すべてが自然の恵み。この地の人々の馳走であることに気づきます。山家の土間の陰影礼讃。鍋の名はこの山里を抜けて鈴鹿山地を越えてゆく八風街道にちなんで『八風鍋』と決まりました。工芸品はヒバチ以外全部町内工芸家の物です。

講評
クニエダ:
工芸の皿、小鉢のオリジナリティが良かったです。鍋を囲むにしても土間の田舎風な演出がとても素適です。

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*【八風鍋(ハップウナベ)ミルクとミソ仕立てで洋風な趣きを。ミルク、みそ、ショウユ、岩魚(素焼してから)、コンニャク、トウフ、ネギ、ハクサイ、シイタケ、マイタケ、ヒラタケ、クリタケ。すべて地場永源寺町のもの。ソバも減反転作で農家の方が修業して手打ちされたものです。八品以上の地場産物で構成しているので『八風鍋』と。】
*岩魚(イワナ)町内で養殖。塩焼き後にガーリックオイルをかけて洋風に。
*ワイン:町内の日登美ワイナリーの『美術館』美術館があります。
*酒:八日市市(隣というかギリギリ永源寺町というか)喜楽長酒造『永源寺』
*果物:クリ、ザクロ、柿、ナシ。すべて永源寺町の地場物です。

四 季
記念日
対 象 友人
TALK基本8分類
ハードカジュアル
クロスや食器、もちろん鍋など料理にも温もり感があふれています