2001年大阪ドーム
入選
今日の日の食卓に感謝して
草場 由美さん
(佐賀県/会社役員)
 「栗おこわにしてくんしゃい」。と父が裏山から栗を拾って帰って来ました。 今日の日の為にと主人が創ってくれた器に、母が大好きなメニュー、ひじきの煮物、野菜の煮染め、そして父のリクエストの栗おこわで夕食です。取り皿には、野兎が跳び遊んでいる器を用いました。私が有田へ嫁いで18年、動物が大好きな私を、時々家の裏庭に顔をのぞかせる野兎に幾度となく心癒され、そして家族に励まされ、教えられ、いつの間にか、有田へ、「焼物の里」へ溶け込んでいる、今日この頃です。

講評
クニエダ:
白木のお膳と有田の磁器がぴったり合っています。モダンな大鉢に盛ったお煮しめも見事。部屋の雰囲気ともとても合っています。

MENU
*有田では十月のおくんちに、栗おこわ、ひじきの煮物、野菜の煮染め、小魚のつくだに、特に栗おこわは沢山ふかし、物相形(末広の木型で抜いたもの)にして出します。
*ひじきの煮物も、佐賀の郷土料理としてよく食卓に並びます。
*れんこんは、佐賀の白石町の特産物です。
*「おくんち」の由来ですが、兵庫村の氏神様のお祭りであり、田んぼでとれた新米を氏神様にお供えし、今年の豊作に感謝し、近くの親戚や嫁いだ娘が帰省し、心づくしの手料理に舌鼓を打ち、そして「新米のおこわ」これはお客様の手土産として配られます。

四 季
記念日
対 象 家族
TALK基本8分類
カジュアル
現代的にも感じられる柄の器と白木膳の組合せが日常的で親しみやすい