2001年大阪ドーム
入選
里山の秋
森下 進一郎さん 青木 光雄さん
上野 公代さん 岡田 和久さん
(和歌山県/地方公務員、会社員、主婦)
 私達はボランティアで里山整備をしているグループである。作業で汗を流すだけでなく、みんなでおいしいものをつくるのも里山整備の楽しみだ。見回してみると秋の里山は味覚の宝庫である。川にはアユやモクズガニが泳ぎ、森には栗が実りキノコが出る。そんな恵みをテーブルに並べてみた。里山整備で出た木材でテーブルをつくり、切った竹で栗ごはんを炊き、器に使う。はしも桜の枝でこしらえた。森のつるや小枝でつくったクラフトがテーブルをかざり、日本の秋がここに結晶する。

講評
町田:
野外の宴は、今人気のテーマの1つ。手作りの竹の食器、箸は素朴で良いのですが、大盛の栗御飯の葉の扱いのような工夫が他でも提案されるともっと良くなります。

MENU
*栗ごはん:山の栗は小粒な分、甘みも格別。マダケで炊飯することにより、竹の香りがほんのり漂う秋の逸品
*森の香りのローストチキン:月桂樹、ローズマリーの他に自生のタムシバをお腹いっぱいつめて、ダッチオーブンでローストする。ほおばると和洋ハーブのハーモニーが口いっぱい広がる
*鮎の塩焼き:紀の川の落ち鮎は味も香りも一級品。たき火がおきに変わるのを待って、尾ひれにたっぷり飾り塩をした鮎をあぶると香魚の香ばしさもひときわ引き立つ
*モクズガニ塩ゆで:秋になるとお腹にいっぱい卵を持って川を下るこのカニに余分な調理は不要。塩ゆでするだけでその濃厚なうま味におもわず頬がゆるむ
*森のキノコのみそ汁:ショウゲンジ・アミタケ・ハナイグチ・クリフウセンタケ・ハタケシメジ・ホンシメジなど野生キノコをたっぷり使った贅沢なみそ汁。竹の器にそそぐとその香りが一段と食欲をそそる。

四 季
記念日 収穫祭
対 象 友人
TALK基本8分類
ハードカジュアル
里山の恵み、植物の器や箸、すみずみまで素朴な魅力にあふれています